トカゲちん

小さなトカゲが友だちで、私の身体をうろちょろする。
腕からカサカサっと駆け上ってきて、うなじを通って髪の中に紛れ込む。

時々あまりにうるさいので捕まえようとすると、
尻尾を切って逃げてしまう。

トカゲは基本私の胸元かポケットに入っていて、
人からは見られないようにしている。

好きな人に会う。
胸がドキドキする。

胸元のトカゲが私にささやく。
「早く言っちゃえよ。」

私は「うるさい」とか何とか言ってトカゲを指で押し付けて黙らせようとすると、
グェと怒ったトカゲが私の耳たぶを噛む。

「痛っ!」という声で好きな人がこっちを見る。
少し冷めた目で見られて去っていく。

私は悲しくなって落ち込む。

ふと足元をキューピー人形が近づいてくる。
一人で動いているなんて不気味だ。

するとキューピーの頭がぽこりとはずれて、
トカゲが顔を出す。

「着ぐるみって暑いな」とか何とか言って、
多分私を笑わせようとする。

私はトカゲをキューピーごと掴んで胸元に押し込む。

トカゲがそっと私の胸に冷たい頭を押し当てて、
何も言わずに私の心音を聞いている。


という日常のひとコマ。
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Commented by まち at 2011-05-12 22:31 x
なんだかわからぬが、きゅんとしたぞ。
最後んとこが、、、きゅんと。

このトカゲ、性別はおとこのこだと思う。。。
Commented by ayajijo at 2011-05-13 23:43
*まち

私もそう思う・・。
トカゲちん今日は、
「まだ尻尾が生えてこない」とか言ってヒモ巻いてた。
Commented by ayajijo at 2011-05-25 01:00
私が「虫が苦手」という話をしていたら、
親方が「え~?でも爬虫類は平気なんやろ。だって、トカゲ飼ってるんやろ?」と言っていた。

うん、微妙に違うんだけど・・
親方・・ブログ読んでくれたんだ。ありがとう☆
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by ayajijo | 2011-05-11 22:29 | 妄想とか | Comments(3)