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イタリア旅行記2〜目指せ空港の巻〜

人から一目置かれる人になりたいって思っているあなた。

私が人から一目置かれている者です。

「さすがだな。」ってよく言われてます。
しかも年上の兄から。

この大冒険を目の前にして寝坊をしちゃった旨を報告したところ、
「やっぱさすがお前だな。」と一目置かれてます。

一目も二目も三目も置かれすぎて、兄が見えません。

最近これは褒め言葉ではなく、呆れ言葉だと分かりました。
「置かれる」は、過ぎると「引かれる」になるので、
くれぐれもお気をつけて☆

〈旅行記2〉

あれ・・私、チケット入れました?

寝坊をして大急ぎで辿り着いた地下鉄の駅で、
恐ろしい不安がよぎる。

チケット(お客さま控え)
 この紙を持っていればチケット代りになるという紙。
 乗る飛行機の番号や時間などが記載されている。

パスポート、お金、地図、洗面用具、衣類、辞書ごっそり、
海外用充電器、通信機械、などなど、
これは必要というものは入れた。覚えている。
しかし、肝心のチケット(お客さま控え)・・?

この紙・・入れた記憶がない。
いやむしろ出した記憶がある。

必要書類を入れた封筒を念の為確認する。
ない!それだけが抜き取られている!

誰だ!?
私だ!!

私など私なのだから、
きっと無くしたり忘れたりするんじゃねーのって、
自分をよく知る私が私のために、
コピーを取っておこうって言ったんだ!

そこで自宅のプリンターに挟んで、
コピーしたのだった!えらい!

だから大丈夫、コピーはあるはず☆

ってそのコピー、
間違って名刺用の用紙に印刷してる!
これ、持っている間にバラバラになりそうな紙じゃん!

ダメだ。
お客さま控えの原本がいる。
そしてそれはプリンターに挟んだままだ!
本とバッカじゃねぇの?バッカじゃねぇの?
て散々自分を罵りながら、

スーツケース持って階段を登り、
一旦改札を出してもらう。

スーツケースが重過ぎるので、
持って帰るには厳しい…。

「こいつを見張っててくれ!」と駅員さんに頼むも当然却下。

持って走る!
走る!
ほぼ歩いてるんじゃないのって速度でとにかく走る!
肺が破れそう。
人生にも敗れそう。

何とか家に着く・・。

あ、何だか懐かしい。
もう私、充分旅をしたんじゃない?

布団はきっとまだ温かい。

だれかが「おかえり」って言ってくれたら泣いちゃう感じ。
「イタリアはどうだった?」
「うん、何か慌ただしい街だった。私疲れた、少し寝るね。」
とか言って、布団に入ってしまいそう。

フワッと茫然とするも、
現実に戻る。

プリンター!お客さま控え!

まさかのまさかって言うか、案の定っていうか、
ある!

野郎!お前が咥えていたのかって勢いでもぎ取って、
来た道をっていうか行く道を走る!

スーツケースをもはや転がさずに持って走る!

改札くぐって電車に乗る。

何本乗り過ごしたか定かじゃないけど、
とにかく京都駅に向かう。
そんで空港行きのリムジンバスに乗って、それから飛行機に乗るのだ!

レッツイタリアなのだ!

旅行記3に続く…

【現地時刻・5/21 22:55】

by ayajijo | 2012-05-22 05:59 |  

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