洞穴 1

【溝ノ口洞穴】宮崎県
霧島山系の地下水の浸食作用によってできた地下洞穴で、
入り口の横が13.8m、高さ8.6m、全長224mの大きな洞穴である。


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我々はこの溝ノ口洞穴を探索すべく、4人のパーティを組んだ。
無論私が隊長である。

薄暗い懐中電灯をそれぞれの手に一つ..。

洞穴の中は広く、
入り口付近はまだ外明かりで見えていたものの、次第に闇と化した。

私たちの足音の他には、洞穴の左側に流れる水音。
生き物の気配はない。

地面は固まった砂のような岩のような手触りで、歩きにくくはない。
・・が、デコボコした道も多く、時に手を使わないと歩けないところもある。
時に天井が低く頭を屈めるところもある。

明かりさえもう少し強ければ、足早に進めるのだが、
弱い明かりの為、一歩一歩前を確認しながら歩かなくてはならない。

闇の中、振り返って入り口も見えなくなったところで、隊員の一人が言った。

「私..戻ります..」

理由を聞こうにも彼女は既に入り口を目指して歩き始めていたので、
私は入り口で待つよう指示を出し、我々はそのまま奥へと向かった。

「あ!」

隊員の一人が声を上げた。

「どうした!?」

「蟹です。」

見ると小さな沢蟹が歩いている。

私は咄嗟に自分の空腹状況を確認した。
大丈夫だ、お腹は空いていない。
今この状況でここに閉じ込められることがあっても、私にはこう言える自信がある。
「私はいいから、二人で食べたまえ。」
隊長として当然の計らいだ。

蟹は見逃し、更に私たちは奥を目指す。

いよいよ無音。闇闇闇・・

すると奥から何か音がした。

キュイキュイ。

近づく。

蝙蝠だ。コウモリがいる。

私はコウモリの姿を確認しようと一人奥へ進んだ。
天井のくぼみで体を寄せ合うコウモリが微かに見える。
暗くてよく見えないが、10匹はいるだろう。
コウモリは実に不思議な生き物なので興味が湧く。

隊員たちを呼び、コウモリを見てみるよう声を掛けたとき、
隊員の一人が小さく悲鳴を上げた..

「..あれ..何ですか..?」

そこには怖ろしい生き物がいた・・

つづく・・
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Commented by Aaron at 2015-11-09 12:15 x
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Commented by TimmyChify at 2017-09-23 00:31 x
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by ayajijo | 2013-10-12 11:07 | | Comments(2)