洞穴 2

【溝ノ口洞穴】探索のつづき

「あ..あれ..何ですか..?」

どうした!?

「あ..あれです..」

隊員のもう一人が答えた。
「え....いや、何だろう、見たことがない生き物だ..」

 え、どうしたの?

隊員たちが天井を照らし何かを見ている。

ふいに一人が叫んだ。

「隊長!もう帰りましょう!」

 いや、私はまだコウモリを見たいので帰りたくない。

「隊長!帰りましょうって!」

 やだ、突き当たりまで行ってみたいしコウモリ見る。

「隊長!」

 やだやだ、コウモリ見る。

「変な生き物が天井に沢山いるんですよ!」

 変な生き物?

「隊長が見たら多分失神しますよ。見ない方がいいですよ。」

 え..何..?

「言わない方がいいでしょう。さぁ、出ましょう。」

 え..やだ、何?
 あ、言わないで。
 ..多分虫でしょ・・
 蜘蛛か何か、足が多めのやつだ。やだ、私虫怖い。

「天井に触れない方がいいですよ、頭こすらないように身を屈めて下さい。触ると落ちてきますから。
 さあ、帰りますよ。」

 わ、私は隊長であるぞ、
 皆私の指示を..

「隊長、もっと身を屈めて!」

 は、はい!

私の脳内にはあらゆる虫のおぞましい姿が思い描かれ、強い恐怖感を呼び起こす。
走りたくなる衝動と、ふいに天井に明かりを向けてしまいそうな衝動に駆られつつも、何とか無事入り口に辿りついた。

「隊長見なくてよかったですよ、すごい生き物でしたから。」

..ハハ、私はそんなの平気だけどな。

と思って入り口付近の天井くぼみに明かりを向けた。

ギァアア~~!

いた..
何あれ..
デカイ..黒い..脚長い..脚多い..

それは今までの人生で見たこともない虫。
くぼみの中で蠢いている巨大な虫。

「ああ、あれですよ。あれが天井に結構いたんですよ。」

私は洞穴の奥深くに居た自分に恐怖した。
もしあの虫を間近で見たら..

多分失神か失禁し、腰を抜かし、
ようやく這いずり出てきた頃には白髪の老人になっていたことだろう。

・・一体あの虫は何だったのか..?

後にインターネットで調べたところ、その画像を見てまた悲鳴を上げた。

その虫の名は、

大ゲジ

私はこれを境いに、洞穴への好奇心と隊長としての権威を失った・・。

(大ゲジ・・気になる人はぜひ調べてみてください。
 虫が苦手な人は閲覧注意です。本当に怖いよ~。)
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by ayajijo | 2013-10-12 11:21 | | Comments(0)