ポの国っ記10〜私の王子様☆の巻〜

私ももういい歳だし、
親にも早くマゴでも見せてあげたいな。
タマゴのパフォーマンスなら見せてあげられるんだけど。

でもそれにはまず相手が…

って思ってたら、王子様…いた…あなたが…?

稽古場の最寄りにあったレストラン。

食事をしていたら一人のおじいさんがいきなり親方に名刺を。
ポルトガル語だからよく分からないけど、
ガスのご用命は俺に言えって感じの紙らしい。

は…はあ…って親方も一応受け取るもちょっと戸惑い…

するとそこに、
「あなたたちの食事の席に、俺の叔父が失礼致しました。」って、
恐らくさっきのおじいさんの甥っ子さんが我らの席に。
彼は英語が話せるようだ。

彼は沖縄に行ったことがあるらしく、少しだけ日本語を披露して見せた。
とても気さくな感じの男性である。
ポルトガル人は人懐こいと聞いたことがあるが、彼が正にそんな感じ。
人懐こい顔で話しかけてくる。

そしてふと彼、私をじっと見つめ言う。
「oh..what your name?」

あ、アヤコです。

彼「oh..ayako. ayako…oh,your beautiful !」

!☆▲◼︎¥!?

この世に生を受けて、未だかつてこんな言葉を投げかけられたことがあったろうか…
んんん…無い!
考える間もなく無い!
恋やビューティな世界とは無縁仏となっていたこの私に!?

彼はその後も続ける。
「ohh.beautiful..」

ああ神様ザビエル様、彼だったのかしら。
そうね、世の中には運命ってあるのかもしれない。
私をあの世から引き戻したのもこんな運命が待ってたからじゃないかしら。

あなたが…私の…おうじ…さま?

私の心の問いに応えるように彼は満面の笑顔で私を見つめた。
少年のような眼差しで。
白い歯を輝かせながら…

輝…あ…

白い歯…

4本しかない…

私の王子様、歯が少なめ。空間多め。
もしかして乳歯が抜けたところかしら。
その4本は大人の歯が生えてきたのね。おめでとう!

あ!大変!
大事な歯の1本が抜けて飛んできたわ!

って思ったら米粒…
王子様、喋るたびに口から米粒が、愛の言葉と同じ数だけ飛んでくる…

それでも私の王子様☆

私の手を取って口付けしてくれたの。
私も彼の愛を確認したくて、手に米粒が付いてないかを見たわ。

その後も王子様は背後から私への愛の言葉と米粒を投げかけてくれて、
しまいには強めのお酒までご馳走してくれて、
彼の名前と連絡先の書かれたガス会社の名刺を私にくれたの。

ガス会社で受付をしている自分をしばし想像してみる…
横にはあなたが…
そしてそこにいるおじいさんもきっといる…



でもね王子様、
私にはまだまだやらなくてはならないことがあるの。
ここに残ることは出来ないわ。
きっとまたいつか、ポルトガルのどこかで会いましょうね。
運命ならまた出会えるはずよ。

その頃には多分あなたの歯も生え揃っているハズ…
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by ayajijo | 2013-11-25 07:43 | ポルトガル | Comments(0)