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2015フランス旅行記2~華麗なる出立の巻~

自分の中に流れるフランスの血の有無を確かめるため、
私は旅立ちの三日前くらい前に「フランスよりまずはアマゾンだ!」っつって、
熱帯雨林の奥地でスーツケースを買った。

「何でもっと早くに買わないの!」
昔の血気盛んな頃の母だったらこう言って私を叱っただろう。
しかし、こういった日々を繰り返して来た私に母はもう悟っている。
「あらあら、あんただもの」byゆきこ(母)

スーツケース選びはなかなか難しい。
実際店頭で見て買えば簡単なのだが、店頭で買うより熱帯雨林で買う方が安い世の中になっているので、
熱帯雨林の中に浮かぶスーツケースのイメージだけで買わなくてはならない。
しかもスーツケースの大きさがリットルℓで書かれていたりするものだから、
その度に私はお風呂にビーカーで水を入れて60リットルはこの位か?と実験をしなけれならない。
でもまずビーカーがない。熱帯雨林でビーカーを先に買おう。
いやその前にお風呂の栓が壊れているのでそれを買うにはホームセンターか。
いや待てどうせ水を溜めるならついでにお風呂に入ろうか、その場合お湯で測らなければ。
ああでもそんなことしてたらぬるくなっちゃうな、
などなど私には考えなくてはならないことが多すぎて、
そんなこんなで出立の3日前に焦るという、まあいつものことである。

立つんだロジョー。
あしたのロジョー。
ロジョーがあたしを呼んでいる。
ロジョーの為にスーツケースを買うのだ。

今回フランスで路上パフォーマンスをやりたいので、スーツケースを舞台代わりにするため、高さと大きさとしっかりした鍵付きが鍵となる。
そして値段もポイント。絶対一万円以内。

混乱の中選んだスーツケースは、最終的には車輪で決めた。
以前石畳でスーツケースの足がもげてヘビー地獄を味わったことがあったので、
何より車輪をポイントに選んだのだった。日本製。

熱帯雨林からものの一日でやってきたスーツケースに、
3交代くらいの服とオシャレ服と靴(後日登場)
上に羽織る物や下着と洗面用具。お土産(後日登場)、
そして今回のメインとなる人形(ロジョー用)
これを詰めて完成である。

当日朝、バタバタ準備しながら同時に冷蔵庫に余っていたトリ肉を焼いていたところ、
ドタバタ音により一階に寝ているルームシェアの同居人くんを起こしてしまい「ちょっとうるさいよう!」と怒られつつも見送られ、
「トリ肉焼いといたから後で食べるんだよ~!」と言い残して出発した。

2、300mほど歩いて、おっとっと、最も大事な書類(後日登場)を忘れたことに気づき、
大事なものは「これは大事だから」と別枠で置いてしまうことでよく忘れたり無くしたりするよな、と思いつつ走って戻る。
この際も日本製車輪が本領を発揮し、私より速いんじゃないかという勢いでスーツケースを追いかけながら家に戻る。
また同居人くんに見つかると「いつ帰ってくるんだっけ?ぼくのソーダ勝手に飲んだでしょ?」とかなってややこしくなりそうなのでそっと。
既に駅で待っている親方夫婦から「大丈夫?間に合う?」と電話をもらい「ええ、ええ、余裕っす!」って言いながら間に合わないと思い、
最悪の選択、タクシーで行く。

数日前まではのんびりしていたのに、どうして当日こんなにバタバタするのかというと、
数日前までのんびりしていたからだろうな、ということに気づくのは、こうして振り返ってみてからのことである。

無事駅で親方夫婦に合流し、リムジンバスで京都駅から関西空港へ。
バスの中ではぐっすり眠り、関西空港で今回一緒に行くアキさん(音楽家の女性)とも合流し、
いざフランスに出発~!

2015フランス旅行記2~華麗なる出立の巻~_b0192991_17071325.jpg
緑のが私の熱帯雨林産スーツケース。色がきれいね。


(長くなったので次に行きます。毎回出だしが長くなって頓挫する傾向があるよな・・)

by ayajijo | 2015-10-09 17:31 | 旅2015  

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