あきらめずに生きていく

自転車でスーパーに行き、少し多めの食料を買い込んで帰った家に、自転車がない事に気づいた。

ああ!盗まれた…!

と思ってみたが、そうだ、スーパーに乗って行ったのだ。
…で、
ああ…忘れて歩いて帰ってきたのだった。

(よく家に着くまで気が付かなかったものだ…)と、半ば自分に感心する。
自転車があればあの重い荷物も軽々だったろうにと、疲労した腕を労う。

買い物袋を玄関に置いて、さて自転車を取りにスーパーに戻る途中、
スーパー隣の薬局でふと思い出したようにトイレットペーパーを買った。

そしてまた帰路の途中私は気付く。

(あれ、歩いてるな。)

そうだ、私は自転車を取りに行ったのだ。スーパーに乗って行った自転車に乗って帰るのだ。
(家に着く前によく気づいたな。)とまた自分に感心する。

トイレットペーパーを持ったままスーパーに戻り、
軽くスーパーのトイレットペーパーの値段が薬局より少し高い事を確認して、やっと自転車に乗る。
にしても、自転車は便利だな。
このようにトイレットペーパーがカゴにスッポリ入るのだ。
ああ、次は忘れないようにしたいし、
いつもいる駐輪場警備のオジちゃんは時々私が歩いて帰ろうとしたら、
あんた今日自転車で来てたよ。と教えてくれるまでになればいいのにな、などと思う。




かくもこのように、私は無駄な時間と労力を費やしてしまうところがある。
しかしこんな自分を口汚く罵ったり軽蔑したり嘲笑ったり、
そういうことはもう止めた。だってもう本当にキリがないのだ。

私の家族は10年以上も前からそうしている。
そう私を責めたり怒ったりすることの方が無駄な時間と労力なのだ。
今では穏やかなものだ。(ああ、またこいつは…)という確認くらいものである。

(なんでこの子は他の兄妹と違ってこうなってしまったもんだか。)
と母が以前嘆くでもなく言っていたが、
(同じ親から生まれてるので私にも分からない。)と一応の返事をした。

もう大体分かっている。人生の割合が。

人生の1/3は忘れ物を取りに行く時間。
もう1/3は失くし物を探す時間。
残りの1/3は睡眠。

それらの合間の空き時間で、私は何とか生きている。
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by ayajijo | 2017-01-23 00:30 | 日々 | Comments(0)