カテゴリ:旅( 40 )

洞穴 2

【溝ノ口洞穴】探索のつづき

「あ..あれ..何ですか..?」

どうした!?

「あ..あれです..」

隊員のもう一人が答えた。
「え....いや、何だろう、見たことがない生き物だ..」

 え、どうしたの?

隊員たちが天井を照らし何かを見ている。

ふいに一人が叫んだ。

「隊長!もう帰りましょう!」

 いや、私はまだコウモリを見たいので帰りたくない。

「隊長!帰りましょうって!」

 やだ、突き当たりまで行ってみたいしコウモリ見る。

「隊長!」

 やだやだ、コウモリ見る。

「変な生き物が天井に沢山いるんですよ!」

 変な生き物?

「隊長が見たら多分失神しますよ。見ない方がいいですよ。」

 え..何..?

「言わない方がいいでしょう。さぁ、出ましょう。」

 え..やだ、何?
 あ、言わないで。
 ..多分虫でしょ・・
 蜘蛛か何か、足が多めのやつだ。やだ、私虫怖い。

「天井に触れない方がいいですよ、頭こすらないように身を屈めて下さい。触ると落ちてきますから。
 さあ、帰りますよ。」

 わ、私は隊長であるぞ、
 皆私の指示を..

「隊長、もっと身を屈めて!」

 は、はい!

私の脳内にはあらゆる虫のおぞましい姿が思い描かれ、強い恐怖感を呼び起こす。
走りたくなる衝動と、ふいに天井に明かりを向けてしまいそうな衝動に駆られつつも、何とか無事入り口に辿りついた。

「隊長見なくてよかったですよ、すごい生き物でしたから。」

..ハハ、私はそんなの平気だけどな。

と思って入り口付近の天井くぼみに明かりを向けた。

ギァアア~~!

いた..
何あれ..
デカイ..黒い..脚長い..脚多い..

それは今までの人生で見たこともない虫。
くぼみの中で蠢いている巨大な虫。

「ああ、あれですよ。あれが天井に結構いたんですよ。」

私は洞穴の奥深くに居た自分に恐怖した。
もしあの虫を間近で見たら..

多分失神か失禁し、腰を抜かし、
ようやく這いずり出てきた頃には白髪の老人になっていたことだろう。

・・一体あの虫は何だったのか..?

後にインターネットで調べたところ、その画像を見てまた悲鳴を上げた。

その虫の名は、

大ゲジ

私はこれを境いに、洞穴への好奇心と隊長としての権威を失った・・。

(大ゲジ・・気になる人はぜひ調べてみてください。
 虫が苦手な人は閲覧注意です。本当に怖いよ~。)
[PR]
by ayajijo | 2013-10-12 11:21 | | Comments(0)

洞穴 1

【溝ノ口洞穴】宮崎県
霧島山系の地下水の浸食作用によってできた地下洞穴で、
入り口の横が13.8m、高さ8.6m、全長224mの大きな洞穴である。


b0192991_1124754.jpg


我々はこの溝ノ口洞穴を探索すべく、4人のパーティを組んだ。
無論私が隊長である。

薄暗い懐中電灯をそれぞれの手に一つ..。

洞穴の中は広く、
入り口付近はまだ外明かりで見えていたものの、次第に闇と化した。

私たちの足音の他には、洞穴の左側に流れる水音。
生き物の気配はない。

地面は固まった砂のような岩のような手触りで、歩きにくくはない。
・・が、デコボコした道も多く、時に手を使わないと歩けないところもある。
時に天井が低く頭を屈めるところもある。

明かりさえもう少し強ければ、足早に進めるのだが、
弱い明かりの為、一歩一歩前を確認しながら歩かなくてはならない。

闇の中、振り返って入り口も見えなくなったところで、隊員の一人が言った。

「私..戻ります..」

理由を聞こうにも彼女は既に入り口を目指して歩き始めていたので、
私は入り口で待つよう指示を出し、我々はそのまま奥へと向かった。

「あ!」

隊員の一人が声を上げた。

「どうした!?」

「蟹です。」

見ると小さな沢蟹が歩いている。

私は咄嗟に自分の空腹状況を確認した。
大丈夫だ、お腹は空いていない。
今この状況でここに閉じ込められることがあっても、私にはこう言える自信がある。
「私はいいから、二人で食べたまえ。」
隊長として当然の計らいだ。

蟹は見逃し、更に私たちは奥を目指す。

いよいよ無音。闇闇闇・・

すると奥から何か音がした。

キュイキュイ。

近づく。

蝙蝠だ。コウモリがいる。

私はコウモリの姿を確認しようと一人奥へ進んだ。
天井のくぼみで体を寄せ合うコウモリが微かに見える。
暗くてよく見えないが、10匹はいるだろう。
コウモリは実に不思議な生き物なので興味が湧く。

隊員たちを呼び、コウモリを見てみるよう声を掛けたとき、
隊員の一人が小さく悲鳴を上げた..

「..あれ..何ですか..?」

そこには怖ろしい生き物がいた・・

つづく・・
[PR]
by ayajijo | 2013-10-12 11:07 | | Comments(1)

さあ、飛ばしてこう!
すっ飛ばしてこう!
大まかに省略って意味でも飛ばしてこう!

<旅行記18>

朝8時頃起きて、ホステルの朝食を食べて、
2kmの距離をのんびり歩く。

朝は10時から始まる劇団ジョコビータの稽古場でのワークショップ。

ドキドキ、ワークショップ二日目です☆

白い布に囲まれて、そこに自分たちの影を映す。
人の影とも関わったりしながら、今日も影で遊ぶ。

「昨日の影と今日の影は違う?」
その質問から、自分の感じたことを紙に書いて壁に貼る。
b0192991_1837375.jpg

みんなでカタツムリを作ってみたり・・
2人ペアで遊んだり・・
b0192991_18393055.jpg

その後、真ん中に白い布が張られて、
二手に分かれて互いに影を映したり、影を重ねたり、
そして、幕を挟んで2手にグループで分かれて即興の作品を作る。

10分で2作品。
それぞれにテーマが与えられ、
お互いのグループが何のテーマで作ったかを見て、当ててもらうというもの。


・・私はここで、実に感動する体験をした。

日本人3人含む私たちのグループは、
「サーカス」「魔法の森」というテーマを与えられた。

まずはサーカス!

時間は限られている。
会場のものは何を使ってもいいと言う。
稽古はなし。イメージが完成体になるのは、本番のみだと言う。

皆がそれぞれに空中ブランコを作ったり、スカーフを使ったり、
私は何とか皆が何を喋ってるのか聞いてるっていうか眺めてるっていうか、
それのみに必死・・。

「じゃ、アヤコ(宇宙人のこと)にピエロをやってもらおう!」
ってMさんが訳して伝えてくれて、私の鼻に紙を丸めたものが貼り付けられる。

(役が来た!)

他にも猛獣遣いがいたり、ジャグラーがいたり、何だか楽しくなりそうだ~☆
・・なんて作ったり遊んだりしていたら10分なんてあっという間!

「あと1分で本番~!」みたいなことになって、
「やばい・・魔法の森・・何もやってない・・」って皆でなって、
急いで決まったあらすじ。

―魔法の森にウサギが迷い込んできて、少女に変わる―

「よし!これで行こう!」
「私たち、木をやるから、ウサギはアヤコにやってもらおう。」
「後はアヤコに託そう!」
「アヤコ任せた~!」

ってなって、私の頭に耳がついた。

(役が来た!)

そしてぶっつけ本番。

相手グループとこちらグループとでそれぞれ見合う。
もう全力で即興!この時に懸ける!

そして、ピエロはぴょんぴょん踊り、
魔法の森でウサギは少女になった。

幕の向こうから見ていないので、どう見えたかは分からないけど、
私はすごくすごく感動していた。

言葉が話せなくて、皆が何をしているのかも雰囲気を見るしか出来てなかったけど、
昨日今日と身体使っての即興での遊びとか見てくれた上で、
私に託してくれたのだ。

私にもやれることがあった!
言葉じゃなく繋がれた!って思った。

発表のとき、不思議と緊張はなくてとにかくワクワクして、
身体が軽かった。

そしてちょっと泣きそうになった。

この後も何回も思うんだけど、
来てよかったな~。
来れてよかったな~。
皆さんありがとう~って気持ちがこみ上げた。

そんで、
この後も何回も思うんだけど、
汗いっぱいかいて遊んだ後は、やっぱこれだよね☆

b0192991_1951147.jpg

ちゃんと「あとりえミノムシ」宣伝したよ。

このペースで書いてると終わらないから、
本当に飛ばしてこ・・

旅行記19につづく・・
[PR]
by ayajijo | 2012-10-05 19:16 | | Comments(6)

ここからはワークショップ。
写真を主にして、高速更新中!

<旅行記17>

ワークショップ一日目☆

自己紹介の後、
「影とは何か!?」と言う話はなく、
フラットなところで、
とにかく身体を使って影で遊ぶ。

言葉を使わず、ひたすら遊ぶ。

b0192991_1534360.jpg

遊ぶのは宇宙人にも出来ること。

影をマスキングテープで象ってみたり、そこに当てはまってみたり。
b0192991_1541885.jpg


みんなヘロヘロになるまで遊んだ。



18時にワークショップは終わり、
その後3週間に渡って宿泊する、ホステルに向かう。

ワークショップ会場から2kmほど離れた場所にそれはある。

ホステルにはワークショップ参加の人が何人かいて、
男性3人、女性4人で2部屋に分かれていた。

女性同室のメンバーは、
・日本人のMさん
・フランス人
・フィンランド人
・宇宙人の私

おおおおお、ルームシェア☆
共同生活☆

共同生活とか、ちょっと自信ないけど、
これから3週間も私・・大丈夫かしら・・
いや、共同生活よりイタリア生活、大丈夫かしら・・
って今さら考えたって遅いもんね。

もうなるようにしかならないし、何事も体験体験☆

ここでの共通語は英語。

女性みんな、母国語がそれぞれにありながら、
英語がすばらしい!
何の躊躇も戸惑いもなく、英語がスラスラと出てくる。
翻訳できるコンニャクとか食べてんの?ってくらい。

私は皆の会話が分からないので、
何を話しているのかを聞き取ろうとしてみる・・も・・無理。

でも皆が色々私のことも聞いてくれたり、
それをMさんが訳してくれたりして、
同室ながらも時差あって笑ったりした。

何か、いい場所。
いい人たち。

私いま、世界にいるんだな~、としみじみ思って、
まだちょっと信じられない気持ちで、
小学生ぶりの2段ベッドで眠った。
[PR]
by ayajijo | 2012-10-04 15:22 | | Comments(6)

ミーンミーンの声が、
少し重なった後、リーンリーンに変わった。

秋ですね。

<旅行記16>

いよいよ始まりました、ワークショップ☆

b0192991_1915049.jpg


世界から集まった17名の勇者たち!
これから我ら、力を合わせて世界の平和を守るため、影の世界と対峙するのだ!

あ、その前にみんなでお昼ご飯を食べに行くよ。

話を聞くと、
 (正確には知人女性<以後Mさん>が訳してくれた話を聞くと)
劇団の人だと思ってた人たちみんな参加者だった。

みんな楽しそうにいっぱい喋ってるけど、正直全然分からない。
英語だということはかろうじて分かる。
Mさんに訳してもらってやっと分かって、
時差あってうなづいたりする。


・・私、大丈夫か・・?

Mさんがいないとここはまるで宇宙。
ってか私が宇宙人。

もはや日本人であることさえ忘れかけたその時、
目の前に新たな日本人登場!

オオ!

少し遅れてやってきた同じくワークショップ参加者の日本人男性!

こんにちは、はじめまして、あなたは宇宙人ですか、
私は宇宙から来ました、指と指で交信しませんか、

って指を出してみたら、

「Buongiorno~!」

・・宇宙人の仲間かと思ったら、
何とその人、イタリア語がペラペーラ!
すごい…

イタリア語がペラペラの日本人男性と、
英語がペラペラの日本人女性と、
日本語がペラッとした、私宇宙人。

------

そんで午後からいよいよワークショップ開始でまずは自己紹介!

この時の為に、行きの飛行機でちょっと寝ないで考えた挨拶文を読む。

私が皆に伝えたいこと!

それは!

とにかくとにかく!

英語が話せないということ!

「日本(ほんとは宇宙)から来ました!英語はほんのちょっとちょっとちょっとしか話せません(ほんとはちょっとも)。
 でも頑張ります☆(これだけはほんと) よろぴくね☆」

みたいなことを言った。(と思う)

皆はそれぞれの思いや何かしらのことを言っていた。

私はそれをただ眺めテイタ・・ピポ・・

ウツクシイホシ・・チキュウ・・

ミンナ・・トモダチ・・
b0192991_1932716.jpg


旅行記17につづく・・
[PR]
by ayajijo | 2012-10-01 22:48 | | Comments(0)

いやはや・・
本来の目的地にやっと到着! あ、ブログがね・・。

<旅行記15>

ここで、今回参加したワークショップについて説明しよう!

私が参加したのは、イタリア・ピアチェンツアを拠点に世界で活躍している
影絵劇団「ジョコビータ」主催の影絵ワークショップ☆

ジョコビータ??

日本にも何度か来ている劇団なので、名前は聞いたことはあったけれど作品を観たことはなくて、
海外では色んなワークショップがあるのだろうなとは思っていたけれど、
そこに参加するなんて遠い夢、幻、妄想、憧れ、蜃気楼、絵に描いた餅・・。
だってだって、言葉が分からな過ぎるもん!!

そんな日本語のみを貪るばかりだった私にある日、
知人の、世界でも活躍しているアニメーション作家の女性が声を掛けてくれた。
「きっとあなたにとっても面白いと思うから、参加してみない?」

え、え?あなた?

周りをキョロキョロしてみたけれど、私以外のあなたが見当たらず、
これはあなたという名の私に向けられた言葉だと知る。

途端に胸が興奮と好奇心でイノシシ状態。
既に駆け出さんばかりに前足が地をこすっている。

目の前にあるさつまいもに食いつかないイノシシはいるだろうか。
いや、いまい。

私は気づけばさつまいも(イタリア)に向かって突進していた。(例えがださい・・)

言葉が分からないとか、お金がないとか、すぐお腹が空くとか、
恋と縁遠いとか、風呂場にハサミムシがよく出るとか諸事情の問題は全て後回し。

まずは申し込むしかない!

ワークショップは20名定員で、
履歴書、動機などが必要とのこと。

声を掛けてくれた方が一緒になって手伝ってくれて、
英語版履歴書と動機、申込書などを送る。

英語もイタリア語も話せないくせに、
申込書の「使える言語」の欄に、
「リトルイングリッシュ」ってちゃっかり書いちゃう私、エイプリルフール生まれ。

ドキドキしながら結果を待つ。
ダメもと!OKなら絶対行く!

そして数日後・・
OKの返事~☆やった~!

・・ここいらでようやく現実的に、「リトルイングリッシュ」の嘘を反省し始めて、
エイプリルフール生まれの私に「お前の存在そのものが嘘かもな」って昔兄ちゃんに言われたことなんかも思い出したりして、あ、そうかもな・・なんて思ったりしてるうち、

ヤバイ!ってなって、
慌てて親方と共に中高年向け初級英会話教室に通ってみたり、
毎日もやしとか食べて節約し始めたり、
旅行会社でチケット取ったりインターネットでホテル取ったり、
イタリア映画観たり、寝たり食べたり(もやし)食べたり(もやし)しながら、

とにかく皆さんの応援と支援のおかげで、
それはもう本当にそれ無しにはありえない状態で、
でもなかなか実感湧かなくて、準備もギリギリで、
まさかの寝坊とかもして、
それでも何とか無事ここまで来ることができました☆

ありがとう皆さん。
この場を借りて、一人ひとりに言いたいところですが、
個人情報保護法に基づいて、おおまかにお礼を言わせていただきます。
ありがとう皆さん。

さて、そしてワークショップの開催地は、
劇団ジョコビータの稽古場。

朝起きて、貸切状態の食堂でたらふく食べて、
b0192991_22142313.jpg


いざ出発!
おおおお!緊張する!
未知過ぎて若干帰りたいくらい緊張する!でも行くしかない。

・・多分この辺りなんだけど・・ってスーツケース引いてキョロキョロしてたら、
「AYAKO~!」って誰か言ってる。

聞いたことある名前。
え、沢田さん来てんの?

あ、私だ。私の名だ。

聞いたことはあるけど親にも誰にも滅多に呼ばれた事のない名前。

振り返ると、外国人がいっぱい私を見て手を振ってくれてる。

でももしかしたら沢田さんも来てるかもしれないから、
一応周りを見回したけど沢田さんいない。これは私だ!

「あ、えへへ、どうもどうも」って変な顔して皆のとこに行く。

そんでもうここからは英語とイタリア語の乱れ撃ち!

みんなすんごいフレンドリーで、
挨拶してくれていっぱい話し掛けてくれて、
でも私ったら案の定全っ然聞き取れなくて、
そしたらふと知人の女性が来て「よく来たね~!」って言ってくれて、
いや~そうなんです、イタリア旅行記1~14まで参照してください~って思ったりして、
皆が話してる言葉を彼女が訳してくれたりして・・

その彼女に会えてようやく、
ここまでの道のりにホッとひと息ついたのでした・・。

そして、
誰が劇団の人で参加者で、皆がどこの国の人かも分からないけど、
とにかくみんなと握手して挨拶して、ワークショップスタート!

ここからはどっどどどどうど怒涛の日々!
かなりの濃密さと速度で進んで行くのでした。

旅行記16につづく~。(長い文章読んでくれてありがとう☆)
[PR]
by ayajijo | 2012-09-23 11:08 | | Comments(2)

自宅にパソコンがないので、
あとりえに来てパソコンお借りして、チョロチョロ更新☆

<旅行記14>

この日はピアチェンツアという街に。

b0192991_1241335.jpg


でも行き方も切符の買い方も分からなくて、
インフォメーションで聞いてみる。
(今回はホテルの際のように、
「ピアチェンツアが欲しい」と言わないよう気をつけつつ..)

イタリア語が(いや英語も)分からないので、
地図で何度もルートを確認して、まずは中心駅に着く。

こういう大きい駅は危ない!ってんで、フルでスリ対策!フルスリ

そして沢山人が並んでいる、切符が買えそうな場所に並ぶ。

ここで買えるのかな・・って不安に思いつつ順番が来たので、
辞書を片手に、
「私はピアチェンツアに行きたい。」って言ったら、思いか言葉が通じたようでチケットをくれた☆

ここでチケット買えなかったら本当にどうしてよいのか分からなかったので、
「はあ~!」って思い切り安堵のため息ついたら、
切符売るおじちゃんが「大丈夫だよっ」って顔で笑ってくれた。

・・ふと泣きそうになった。

日本では普通に、当たり前に出来ることが、
ここではとても簡単ではなくて、
本当にいちいちドキドキして、不安になって、
達成する度安堵してため息ついてる。

出来た、出来た、私でも出来た、って一つ一つ。

でもここからの約2週間は、ワークショップが始まる。
そして共同のホステルに入る。
ワークショップには知り合いの日本人の方がいて、
大きな不安はないけれど、
あまり頼りきってはいけないと思う。

どんなことになるのか更なる未知の時間が始まる。

こういう体験が何もかも初めてなので、
緊張してるけどワクワクもしている。
私の好奇心がはじけそうになっている。

きっと辛いこともあるだろう。
言葉が分からないのだ。
でもそれも覚悟で参加するのだ。

とにかくとにかく大冒険なのだ!


それから無事、
ピアチェンツアに着いて予約したホテルに移動して、
あれ?この辺のハズなんだけどな・・ってまたそこでも道に迷ってたら、
東洋人女があまりにウロウロしているのが気になったのか、
ホテルの人が声かけてくれた。そんで、

「最近ホテルの名前変わったんです~。」って言ってた・・。

ホテルに入って、
現地に先に到着の日本人知人に「ピアチェンツアに着きました~!」って電話をしたら、
「え?どこ?」ってなって、
実はこの日から寮に入れたらしいんだけどそういうの分かってなくて、
「では明日現地で!」ってなって、
この日はホテルで気持ちを切り替える。

シッカリしなくちゃね!って言ってるそばから、
変圧器っていうの考えないで持ってきたドライヤーから火花が噴き出して、
さらばドライヤー。喪に服す。

もう疲れすぎて何処に行けばいいか分からなくて、
外は薄暗くて、ドライヤーの焼け焦げた匂いに包まれて眠る・・。

お腹空いたよう…。

明日からいよいよワークショップ!
頑張れ私!よろしくピアチェンツア!

旅行記15につづく…


 ここまでは現地で下書きしてきた内容でお届けして参りましたが、
 これ以降は記憶に頼る感じなので、
 主に写真でお届けします~☆(手抜き予告・・)
[PR]
by ayajijo | 2012-09-22 11:03 | | Comments(2)

子どもの頃、

仕事に忙しい父がたまの休みに、
でも、よく連れて行ってくれたのは、
動物園でも水族館でもなく・・

<旅行記13>

日本の期待を背負って、見事地下鉄を制覇した私は、
屈強な足取りでダ・ヴィンチ美術館へ行きました。

美術館に入ると突然、四方八方から、
「アリガトウ!」
と子どもたちの声。

数多の青い目が私を見て言いました。

「アリガートウ、アリガートウ!」

・・・

・・・・

ど..どういたしまして!

なあに、ちょろいもんよ、地下鉄なんて。
そんな地下鉄制覇したくらいで大げさな。
まあ、私もやれば出来るっていうか、
やらざるを得なかったっていうか、
ま、この場合は 「オメデートウ!」 が正解だけどね。
頑張ればみんなも出来るようになるよ!
私を見習ってもいいよ!
って気持ちでいたけど、
・・きっとコヤツラ、最近「日本人=アリガトウ」習ったな。

30人くらいに意味もなく言われて恥ずかしかったけど、
日本人と判別してくれて、ありがとう!シェイシェイ!

青い好奇の目に見守られながら、博物館を見学。

b0192991_15173671.jpg

      (何かを汲み上げるもの、小人みたい。)

さて、
博物館を見終えて、次はどうしようってミラノ地図を見てたら、…

ん…?
あれあれ…?

気になる形状。
この放射状建築物・・

ほら、日本で今実際使われてるのは奈良だけの・・
あの、網走でも使われていた・・
五翼放射状舎房って・・

…刑務所?

あ、しかも博物館のすぐ近く!
こりゃあ行かねば!ってんで、行ってみる。

すると、
「ピー!ピー!」

あ~、刑務所らしき建物の周りをウロウロする、
怪しい東洋人が警察に笛鳴らされてる。

東洋人は女性警察官に呼び止められて、
「こんなとこウロウロしたり写真撮っちゃダメよ!」って、
注意されてる〜!

困った東洋じ・・あ、私か。

「すいません、通りすがりの東洋人です!シェイシェイ!」って言って足早に去る。

ふ~!危ねえ危ねえ。

でも注意されたところをみると、やっぱ刑務所。
すごい高い塀に鉄柵もあったし、
銃弾の跡もあったし、
全員解放しろ!って落書きがいくつもあった。

実際本当に危ないよなって後から思ったけど、
普通に街中にあって、
「わわ、海外の刑務所初めて見ちゃったよう!」って思って、
誰かに聞いて欲しくて、親方にメールする。
だってほら、私たち気が合うじゃない・・?


さあ!
それではいよいよこれからワークショップの街「ピアチェンツア」に移動します。

ここからは、いえここからも未知の世界。大冒険!
旅は怖いこともあるけれど面白い!

旅行記14につづく…


b0192991_15553628.jpg



そうそう、
私が子どもの頃、父がよく連れて行ってくれたのは、

海でも山でも遊園地でもなく、

網走監獄博物館でした。

 ※水族館や動物園にも連れて行ってもらったことはあるのです、、
   ただ、監獄博物館は割とよく・・
[PR]
by ayajijo | 2012-09-12 20:58 | | Comments(12)

え?もう9月?
この前6月だったのに?

もうね時間さえあれば更新☆

<旅行記12>

いよいよ!1414!

この日はワークショップの目的地「Piacenza(ピアチェンツア)」という街に移動します!
ミラノから一時間ちょっとで移動できるようだし、
今日中に着けばいいから、のんびり観光しようっと、ルンルン♪

・・ルンルン♪?

おい忘れたのか、ばかものよ。

私などがルンルンしていい訳がないではないか。
今日はスーツケースを持っての移動。
今気をつけなくてどうするのだ。
明らかに旅行者、というこういう時が一番スリに狙われやすいのだぞ!

今日行ってみようという「ダ・ヴィンチ博物館」というところには、
地下鉄に乗らなければならないようだ・・。
地下鉄暗いよスリだよ怖いよう。(トラウマはこちら

「3キロくらいなら歩けんじゃね?」と私が他人事のように言ってくる。
「は?スーツケース持って3キロ?歩くのは私なのよ!」
と口論が始まるも、
「私のためにケンカはよして!」と仲裁が入り、
「勇気を出して地下鉄乗ってみようよ!」と賛成多数で可決。

けどすぐに心臓がバクバクしてくる、この小心者。

私負けない!
フランスから数ヶ月、日々考えてきたあらゆるスリ対策を今ここで実践するのだ!

私必見のスリ対策はこれだ~!

・お金を厳重にしまう。そして小分けにする!(これ基本)

・イタリア初めて!って顔をやめる。
お馴染みな風にしておく。だから地図は頭に入れたり出したりしながら、あまり広げない。

・なるべく子どものいる場所に乗る。
子どもの目の前で犯行には至らないだろうという期待。

・スーツケースを軽々と持つ。
重そうにしていると、以前のようなことになるので、 それが演技に見えないように、日頃からちょっと鍛えておく。

・背筋を伸ばし、目付きを鋭くする。
人体実験していた二重まぶた矯正用具を中断し、一重で三白眼の目を更に細める。ほぼ白目状態で臨む。

・なるべく日本語でもいいから喋る。
黙っていると、きっと盗んでも助けを呼べないだろうと思われるかもしれないので、何かしら喋る。独り言でも構わない。
それにより、こいつちょっとオカシイから近付くの止めよう…って思われたら儲け物。

・辺りを見回し、人と目を合わせる。
狙ってる人も私を見ているハズ。合った目は向こうが逸らすまで逸らさない。私は全てを見透かしているのだと思わせる。ちょっとニヤリとしておくくらいがミソ。

・ダミーポーチをつける。
ここにはティッシュを入れてパンパンにしておく。
それを大事そうに持ち、大金はここかのように見せる。

・唐草模様の泥棒バッグを持つ。
私も既にやっちゃった後ですよ的に、泥棒顔をする。
出来れば口の周りに丸く髭も描く。

・スリのない世界、貧困のない世界、平和な世界を常々願う・・



以上が、地下鉄に乗るに際して行った、私のスリ対策!

おかげ様で地下鉄往復、何事もなく済みました~。
でもおじさんが、扉が閉まる瞬間にカバンを引っ張られて、
危なく取られそうになってた!

怖いよ怖いよう。地下鉄気をつけよう!

こうして無事、犯罪のない(合わない)地下鉄を過ごした私は、
後でちょっと警察に注意を受けることになっちゃう。
怖いよ怖いよう。泥棒も警察も怖いよう。

b0192991_18254869.jpg


※私の対策はほぼ役立たないかもしれませんが、
財布を見せない、現金は小分けに持つ、現金じゃなくトラベラーズチェックにする、
などの対策は必須のようです!どうか皆さん、快適で楽しい旅を!


旅行記13につづく…
[PR]
by ayajijo | 2012-09-01 22:22 | | Comments(7)

「イタリア旅行どうだった?」って最近聞かれても、
「・・イ・・タリア・・て花の名前ですか?」って言っちゃうくらい、
イタリアの記憶が大古・・。

雨の日に長靴見てたらようやく思い出して、
「書かなくちゃの。」って思って、
縁側で熱いお茶をすすって、
膝に猫を乗せながら目を細めて書いてます。

・・そう、あれは遠い昔のことじゃった。
私がまだ若い、いや、妙齢の頃、
イタリアへ行った時のこと、
眠れぬ夜の次の日のことじゃ。

〈旅行記11〉

昨夜はめくるめく妄想による寝不足で、
ハラペコ具合も最高潮。朝食が美味しい。

ホテルのお兄ちゃんが入れてくれたコーヒーもとても美味しい。

b0192991_18192035.jpg

食堂にて一人で黙々と食べてたら、中国人男性が入って来た。
ジャジャーン。

んで、「中国人!(お!仲間じゃん!)」って声を掛けてきた。

「違うわい!我は日本人なり!」と言うと、
「あれ?そう?」って笑ってら。

そこから特に会話が盛り上がることはなく、
日中黙々と食べる。
そこにホテルのお兄ちゃんがスタコラやって来て、
「あんたは中国人、あんたは日本人、俺はイタリア人!」と言って笑って去って行った。

………更に日中、黙々とモグモグする。

「じゃあね」と微妙な永久の別れを中国人と交わして、
チェックアウト。

今日は別のホテルへの移動するのだ。そんでちょっと観光するのだ!
あ、でも携帯など充電したいのだった。
まずはイタリア用コンセントを買いに行こう。

ホテルのお兄ちゃんに、
「コンセントが挿さらなくて、イタリア用って何処に行けば買えますか?」ということを身振り手振りと主に擬音語で伝える。

お兄ちゃんも身振り手振りで親切に教えてくれ、
お店の名前も聞いたところで、ホテルを出た。

しかし歩けど歩けどお店がない。

やはり伝わらなかったか…
と諦めの膝をついたところ、目の前に電器屋さん!

これだ、これのことだ!とお店に入り、
店員さんにこれまた主に擬音語で伝え、コンセントを見事購入!

そしてここから・・
探せど探せど歩けど歩けどホテルが見つからない!

①そうだ、困った時のインターネット検索。

②まずはネット環境の場所を…

③あ、でも電池がないんだ…

④じゃあホテル着いてから充電しよう!

⑤あ、ホテルが見つからないんだ・・(①に戻る↑)

という無限ループのやりとりを幾度も新鮮に自分の中でやって、
疲労の中、よもや野宿か・・と立ちつくしていたところ、
イタリア人男性に話しかけられる。

おお!これが噂のイタリア男子!
私などでも声を掛けてくれますか。

イタリア男子 「little paper?」

んもう、イタリア人たら、私の電話番号が聞きたいの?
それとも教えてくれるの?

ノートの端を小さく千切って渡したら、
どうにも悲しい顔をするので、
「泣きたいの?それならこれで涙をお拭き。」
ってチリ紙渡したら、
「Oo! kleenex! (おお!これこれ!クリネックス!)」って言って鼻かんで去ってった。

・・ああ、もうどうでもいいけどホテル何処…?

b0192991_1820554.jpg

ついにここまでか!
と両膝をついたところ、目の前にホテルが!

先入観というのは恐ろしいもので、
ホテルにはホテルという看板があるだろうと思って探していたのだが、
建物の入り口に小っちゃくホテルって書いてあるだけ。

そしてこの道、私が無限ループの思考の中、かなりループした場所だ・・

お腹も空いたし疲れたし、まずは荷物を置くためホテルへ。

ホテルの人が何回も「チキン?」聞いてくるので、
飛行機みたいに朝ご飯が選べるのかと思って、
「イエス、チキン!」って答えてたら、
どうやら「チェックイン?」って言ってたようだ。(恥ずかしい人=私)

無事チキン!

昼食兼夕食は、レストランみたいなところに入って、
ワンプレートのご飯とお肉とサラダを食べた。
美味しいのだけ量がすごい。
でも残すと悪いので無理やり詰め込む。

その後街を無理矢理散策し、
ホテルに帰って眠る。

トイレとお風呂が共同の安いホテル。でも満足。
だってここはイタリアだもの。

耳をすませど何事もない、静かで寂しい夜でしたとさ。
めでたしめでたし。

旅行記12につづく…
[PR]
by ayajijo | 2012-08-29 18:14 | | Comments(8)