イタリア旅行記11〜よみがえれ記憶の巻〜
2012年 08月 29日
「イタリア旅行どうだった?」って最近聞かれても、
「・・イ・・タリア・・て花の名前ですか?」って言っちゃうくらい、
イタリアの記憶が大古・・。
雨の日に長靴見てたらようやく思い出して、
「書かなくちゃの。」って思って、
縁側で熱いお茶をすすって、
膝に猫を乗せながら目を細めて書いてます。
・・そう、あれは遠い昔のことじゃった。
私がまだ若い、いや、妙齢の頃、
イタリアへ行った時のこと、
眠れぬ夜の次の日のことじゃ。
〈旅行記11〉
昨夜はめくるめく妄想による寝不足で、
ハラペコ具合も最高潮。朝食が美味しい。
ホテルのお兄ちゃんが入れてくれたコーヒーもとても美味しい。
食堂にて一人で黙々と食べてたら、中国人男性が入って来た。
ジャジャーン。
んで、「中国人!(お!仲間じゃん!)」って声を掛けてきた。
「違うわい!我は日本人なり!」と言うと、
「あれ?そう?」って笑ってら。
そこから特に会話が盛り上がることはなく、
日中黙々と食べる。
そこにホテルのお兄ちゃんがスタコラやって来て、
「あんたは中国人、あんたは日本人、俺はイタリア人!」と言って笑って去って行った。
………更に日中、黙々とモグモグする。
「じゃあね」と微妙な永久の別れを中国人と交わして、
チェックアウト。
今日は別のホテルへの移動するのだ。そんでちょっと観光するのだ!
あ、でも携帯など充電したいのだった。
まずはイタリア用コンセントを買いに行こう。
ホテルのお兄ちゃんに、
「コンセントが挿さらなくて、イタリア用って何処に行けば買えますか?」ということを身振り手振りと主に擬音語で伝える。
お兄ちゃんも身振り手振りで親切に教えてくれ、
お店の名前も聞いたところで、ホテルを出た。
しかし歩けど歩けどお店がない。
やはり伝わらなかったか…
と諦めの膝をついたところ、目の前に電器屋さん!
これだ、これのことだ!とお店に入り、
店員さんにこれまた主に擬音語で伝え、コンセントを見事購入!
そしてここから・・
探せど探せど歩けど歩けどホテルが見つからない!
①そうだ、困った時のインターネット検索。
↓
②まずはネット環境の場所を…
↓
③あ、でも電池がないんだ…
↓
④じゃあホテル着いてから充電しよう!
↓
⑤あ、ホテルが見つからないんだ・・(①に戻る↑)
という無限ループのやりとりを幾度も新鮮に自分の中でやって、
疲労の中、よもや野宿か・・と立ちつくしていたところ、
イタリア人男性に話しかけられる。
おお!これが噂のイタリア男子!
私などでも声を掛けてくれますか。
イタリア男子 「little paper?」
んもう、イタリア人たら、私の電話番号が聞きたいの?
それとも教えてくれるの?
ノートの端を小さく千切って渡したら、
どうにも悲しい顔をするので、
「泣きたいの?それならこれで涙をお拭き。」
ってチリ紙渡したら、
「Oo! kleenex! (おお!これこれ!クリネックス!)」って言って鼻かんで去ってった。
・・ああ、もうどうでもいいけどホテル何処…?
ついにここまでか!
と両膝をついたところ、目の前にホテルが!
先入観というのは恐ろしいもので、
ホテルにはホテルという看板があるだろうと思って探していたのだが、
建物の入り口に小っちゃくホテルって書いてあるだけ。
そしてこの道、私が無限ループの思考の中、かなりループした場所だ・・
お腹も空いたし疲れたし、まずは荷物を置くためホテルへ。
ホテルの人が何回も「チキン?」聞いてくるので、
飛行機みたいに朝ご飯が選べるのかと思って、
「イエス、チキン!」って答えてたら、
どうやら「チェックイン?」って言ってたようだ。(恥ずかしい人=私)
無事チキン!
昼食兼夕食は、レストランみたいなところに入って、
ワンプレートのご飯とお肉とサラダを食べた。
美味しいのだけ量がすごい。
でも残すと悪いので無理やり詰め込む。
その後街を無理矢理散策し、
ホテルに帰って眠る。
トイレとお風呂が共同の安いホテル。でも満足。
だってここはイタリアだもの。
耳をすませど何事もない、静かで寂しい夜でしたとさ。
めでたしめでたし。
旅行記12につづく…
「・・イ・・タリア・・て花の名前ですか?」って言っちゃうくらい、
イタリアの記憶が大古・・。
雨の日に長靴見てたらようやく思い出して、
「書かなくちゃの。」って思って、
縁側で熱いお茶をすすって、
膝に猫を乗せながら目を細めて書いてます。
・・そう、あれは遠い昔のことじゃった。
私がまだ若い、いや、妙齢の頃、
イタリアへ行った時のこと、
眠れぬ夜の次の日のことじゃ。
〈旅行記11〉
昨夜はめくるめく妄想による寝不足で、
ハラペコ具合も最高潮。朝食が美味しい。
ホテルのお兄ちゃんが入れてくれたコーヒーもとても美味しい。
食堂にて一人で黙々と食べてたら、中国人男性が入って来た。
ジャジャーン。
んで、「中国人!(お!仲間じゃん!)」って声を掛けてきた。
「違うわい!我は日本人なり!」と言うと、
「あれ?そう?」って笑ってら。
そこから特に会話が盛り上がることはなく、
日中黙々と食べる。
そこにホテルのお兄ちゃんがスタコラやって来て、
「あんたは中国人、あんたは日本人、俺はイタリア人!」と言って笑って去って行った。
………更に日中、黙々とモグモグする。
「じゃあね」と微妙な永久の別れを中国人と交わして、
チェックアウト。
今日は別のホテルへの移動するのだ。そんでちょっと観光するのだ!
あ、でも携帯など充電したいのだった。
まずはイタリア用コンセントを買いに行こう。
ホテルのお兄ちゃんに、
「コンセントが挿さらなくて、イタリア用って何処に行けば買えますか?」ということを身振り手振りと主に擬音語で伝える。
お兄ちゃんも身振り手振りで親切に教えてくれ、
お店の名前も聞いたところで、ホテルを出た。
しかし歩けど歩けどお店がない。
やはり伝わらなかったか…
と諦めの膝をついたところ、目の前に電器屋さん!
これだ、これのことだ!とお店に入り、
店員さんにこれまた主に擬音語で伝え、コンセントを見事購入!
そしてここから・・
探せど探せど歩けど歩けどホテルが見つからない!
①そうだ、困った時のインターネット検索。
↓
②まずはネット環境の場所を…
↓
③あ、でも電池がないんだ…
↓
④じゃあホテル着いてから充電しよう!
↓
⑤あ、ホテルが見つからないんだ・・(①に戻る↑)
という無限ループのやりとりを幾度も新鮮に自分の中でやって、
疲労の中、よもや野宿か・・と立ちつくしていたところ、
イタリア人男性に話しかけられる。
おお!これが噂のイタリア男子!
私などでも声を掛けてくれますか。
イタリア男子 「little paper?」
んもう、イタリア人たら、私の電話番号が聞きたいの?
それとも教えてくれるの?
ノートの端を小さく千切って渡したら、
どうにも悲しい顔をするので、
「泣きたいの?それならこれで涙をお拭き。」
ってチリ紙渡したら、
「Oo! kleenex! (おお!これこれ!クリネックス!)」って言って鼻かんで去ってった。
・・ああ、もうどうでもいいけどホテル何処…?
ついにここまでか!
と両膝をついたところ、目の前にホテルが!
先入観というのは恐ろしいもので、
ホテルにはホテルという看板があるだろうと思って探していたのだが、
建物の入り口に小っちゃくホテルって書いてあるだけ。
そしてこの道、私が無限ループの思考の中、かなりループした場所だ・・
お腹も空いたし疲れたし、まずは荷物を置くためホテルへ。
ホテルの人が何回も「チキン?」聞いてくるので、
飛行機みたいに朝ご飯が選べるのかと思って、
「イエス、チキン!」って答えてたら、
どうやら「チェックイン?」って言ってたようだ。(恥ずかしい人=私)
無事チキン!
昼食兼夕食は、レストランみたいなところに入って、
ワンプレートのご飯とお肉とサラダを食べた。
美味しいのだけ量がすごい。
でも残すと悪いので無理やり詰め込む。
その後街を無理矢理散策し、
ホテルに帰って眠る。
トイレとお風呂が共同の安いホテル。でも満足。
だってここはイタリアだもの。
耳をすませど何事もない、静かで寂しい夜でしたとさ。
めでたしめでたし。
旅行記12につづく…
by ayajijo | 2012-08-29 18:14 | 旅